マネージメントの基本は、人間の研究
労働基準監督署は、「労働基準法」「労働安全衛生法」を主に取り扱う行政機関です。
国の管理下で、都道府県労働局の管理下に置かれています。
労働基準法・労働安全衛生法は、会社の中で、誰が管理者なのか?ということを示唆しています。
時間外労働が「命令」ならば、誰が時間外命令をしたかということです。
細かい仕事・業務の全てにおいて同じことが言えると思います。
業務を分業化して生産性を上げていくことは素晴らしいことですが、その1つ1つの分業された業務の責任者は誰なのか?
どんな小さな業務も、責任が伴うならば、責任者を「1人」明確にしなければなりません。
外部との連絡窓口も同じです。
複数の方が担当する場合にもその業務の責任者は「1人」です。
複数の方が責任者ということはありえません。
目の前の生産性を追い求めるがゆえに、意外な事故・想定外の出来事が起きるというのは、この「1人」の責任者が不在だからです。
責任者が複数になると責任の所在が不明確になります。
人間という動物は責任がなければ、いい加減な仕事をするという習性を持っています。
「どんな簡単な業務」も「1人」ならば責任をもってやるという事実も人間の習性です。
労働基準法・労働安全衛生法の社内労務管理体制は、この「1人」を要求しています。
使用者と労働者代表、管理監督者、上長、命令等、様々な状況で、マネージメントは、「1人」の責任者を示唆しています。
今日本中で、無責任という風潮があります。
担当窓口を「1本化」することが、マネージメント効率を高めていきます。
結果的に、労働生産性が高まって、高い賃金を払えるという状況が生まれてきます。
令和6年8月1日 水谷英二の経営者に一言
今月のテーマは、「マネージメントの基本は、人間の研究」でした。