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仕事の属人化は、組織終焉の兆し

以前に「仕事の属人化は、組織成長を止める」というテーマでお話ししたことがあります。
極々小さな業務であっても、長年同じ業務を同じ人間が担当していると組織の成長を止めてしまいます。

単純な仕事・業務でも同じ人間が長い期間担当していると、周囲の他の人間は、その方のみがやることだと判断します。
また、本人も自分しかできないと勘違いしてしまいます。

業務について1人の担当が明確になることによって、他の人間はその業務をしようとは思わなくなります。
単純な仕事・作業でも社内では無くせない業務ならば、誰かが担当しなければなりません。

その方法は大きく2つです。
1つは単純な作業・業務は全員で担当し、もともと担当していた人間を他の業務に配置転換する方法です。

もう1つは、他の人間と担当を交代することです。

同じ業務を同じ人間が長期間担当していると、何が起きるのか?
その担当者が未来永劫に在籍して同じ業務を安定的に担ってくれたとしても、その担当者の組織に対するモラールは低下していきます。

なぜならば、同じ業務を長年経験することによって、本人の生産性は一時的には上がり、自分で自分の業務をコントロールできるようになりますが、
その状況を周りの人間は全く把握で来ていないということになります。

人間は担当が決まっていると、それ以上の業務を担おうとはしません。
良し悪しではなく、人間とはそういう動物なのです。

脳科学的にも同じ理論であるといえます。
人間は、常に120%の付加を与えないと成長しないどころか、100%の仕事をしていると能力は自然に退化していくというのが、人間の老化・老衰です。

その差20%は、「新しいことに挑戦する」ということです。
新しいことが出来ない人間が増えてくると組織は終焉を迎えます。

令和6年10月1日 水谷英二の経営者に一言
今月のテーマは、「仕事の属人化は、組織終焉の兆し」でした。