給与計算を外部委託する企業は黒字経営
給与計算業務のアウトソーシングビジネスを始めて、創業3年目に、
「給与計算を外部委託する企業はすべて黒字経営」ということに気が付きました。
社内で総務のご担当者が毎月給与計算をするということが当然という考え方の経営者が多いのが事実です。
その中で、給与計算業務を社内でやらずに、外部に任せている企業は、その大半が黒字経営だということです。
なぜ給与計算業務を外部委託する企業は黒字経営なのでしょうか?
それは、仕事を属人化させないという経営方針を実践されているからです。
給与計算業務という業務は、その業務が属人化してしまう代表的な業務です。
業務とは、「属人化」してしまうと、配置転換ができないということが起きてしまいます。
人間の脳は、「安定化」と「可塑性」という特性を持っています。
人間は常に、「安定」を求め、安定化の方向へ進んでゆくのです。
ところが企業経営に安定はありません。
外部環境は日々変化します。
社内環境も社員の退職・社員の健康状態変化・新入社員の入社・人財育成等、こちらも日々変化しています。
経営環境が日々変化しているのに、仕事を属人化してしまうということは、経営的に大きなリスクを伴います。
営業利益を10%以上継続的に出す企業は、財務基盤がしっかりしています。
粗利益が高い上に、社員人数を少数精鋭で経営されているということです。
無駄な人件費がないということは、配置転換(担当替え)は当然ですが、日頃の業務も社員さんがお互いに助け合い、生産性が高い仕事をされているということです。
最低賃金が急激に上昇しています。
社員さんが、多種多様な業務を担える多能工的な組織しか生き残れない時代がすでに到来しています。
令和7年3月1日 水谷英二の経営者に一言
今月のテーマは、「給与計算を外部委託する企業は黒字経営」でした。